2012年6月22日金曜日

6月22日(金) ムジナモ 大ブレーク 開花への期待

6月22日(金) 午後1時~ 曇り 西北の風

ポイント⑥ ムジナモの見事な群生


ポイント⑥ ムジナモ タヌキモ オオバナイトタヌキモ

台風と梅雨前線の影響による大雨で、西日本の広範囲に水害が出ている。当地方も早朝は雨だったが、その後回復し午後からは晴れとなった。観察地を訪れると、観察地西の水田は早苗の上の方まで水につかり、雨水が畔を越えて流れている。稲が流されなければいいと思ったほどである。水田からの水が水辺Mに流れ込む大きなヒューム管に中には70~80㎝(?)もあろうかというコイたちがが遡上しようと群れていた。

さて、生育地。水位が高い。水色は黒っぽいが透明感がある。スイレンがほぼ全域を覆っている。花も咲きはじめていた。水位が高くほとんど水没しているスイレンの花もあった。コウホネモ開花していた。
いつも最初に観察するポイント③では、2002年を彷彿とさせるようにタヌキモが増殖していた。残念ながらムジナモは全く確認できず、2002年のようにはなっていない。
ポイント①では、高水位のため、せき止めている板を越えて水が流れ出ていた。水位 +25.0㎝
ここではスイレンが少し多目に咲いている。

ポイント⑤では、ムジナモの増殖を期待していたのだが、逆に極端に減っていた。お水位が下がったときに干上がって枯れてしまったのかもしれない。これからの増殖を期待したい。

ポイント⑥が素晴らしい。ムジナモだらけ。昨年もすごかったが、今年も負けず劣らずである。岸寄りはスイレンよりコウホネが優勢であるが、結構間隙があって、ムジナモが繁殖する空間的余裕がある。このポイントは2002年はムジナモだらけ、タヌキモだらけだったが、去年も今年もなぜかタヌキモは少ない。あと3週間もすれば連日の開花が期待できるだろう。とても楽しみである。

ポイント⑥と⑦の間 にも間隙があるのだが、ムジナモは少ない。
ポイント⑦ もムジナモが生育できる間隙がいっぱいあるのだが、ムジナモはほとんどない(というか確認できなかった)。かつての大繁殖、連日の開花の年と違うのは、アシが衰退してしまったことだろうか。アシがないからムジナモが風に流されてしまい留まれないからなのか。では、アシが衰退した理由は何なのか? もしそうであればポイント⑦の東にムジナモが多いはずだが、実際は少ない…。

ポイント⑦と⑧の間 も、時間をかけて観察したのではないが、ムジナモはカキツバタ・アシの間に少し確認できただけ。
ポイント⑧では、タヌキモ1株は確認できた。
現時点でムジナモの生育マップを一言で言うと、ポイント⑥で大繁殖ということになる。かつてのように、広範囲での大繁殖にになってほしい。また、広範囲での大繁殖にならないのはなぜなのだろうか…。

生育地西の水田
畔を越えて流れる雨水

生育地西 ネムの花

ポイント③では久方のタヌキモ増殖

ポイント① オーバーフロー
水位は+25.0㎝

ポイント① ブナ科の木の花粉だろうか
まるで墨流しのよう

ポイント① 宝石のように輝くスイレンの花

ポイント②の北 ヤママモの果実

ポイント④ ノアザミの花
昆虫が花の中に

ポイント⑤西 わずかに残っているムジナモ

ポイント⑥ 5月13日の写真と見比べると増殖がよくわかる

ポイント⑥ ムジナモの見事な大生

ポイント⑥ ムジナモ

ポイント⑥東 スイレン

ポイント⑥の東 樋の近く
大きく伸びたアシ

ポイント⑥と⑦の間
クチナシの花

ポイント⑦の西 早くもコウホネの花が

ポイント⑧ タヌキモ1株 
左下のものはムジナモかも?

水田を流れる水路から水辺Mへの流入部
コイが集まっている
中には70~80㎝(?)もあろうかというコイも


両生類の卵塊?
30㎝(?)ぐらいはありそう