2014年12月30日火曜日

12月30日 冬のムジナモ生育地

12月30日 火曜日 10時40分~ 快晴 西寄りの風 

 8月にムジナモの花の観察をしてから4カ月ぶりの生育地訪問である。この間ずっと気になりながら、なかなか行けなかった。
 
 
 
 今日は雨あがりの快晴で、風はあったもののそれほど寒くもなくいい日和であった。
 

 越冬芽(冬芽・殖芽)が見られたらいいなと期待しつつポイント③へ。水は澄み、透明度が高い。スイレンの葉はかなり枯れている。タヌキモがひと株だけ浮いていて、越冬芽が2つついていた。このポイントのタヌキモはかなりの株数だったから、底に沈んでいる越冬芽はいっぱいあるのだろう。
ポイント③ 水は澄み、スイレンもほとんど枯れている

越冬芽を2つつけたタヌキモ
 
水から取り出して撮影
  
 続いてポイント①で水位を見る。最近雨が多く、水位は排水溝の底から9.0cmと十分。


 ポイント③に戻り、ポイント⑧に向かって順次観察を続ける。ポイント⑤へ行くまでの散策路にうろこ状のものが落ちている。イチイの球果のりん片かなと思った。また、笹が生えている切り株が2つあった。
イチイの球果のりん片か?

切り株に笹が生えている
 
 ポイント⑤にはムジナモの越冬芽があるだろう、是非見たいと思い、ポイント⑤西へ急ぐ。しかし、そこでは確認できなかった。すぐ隣のポイント⑤中へ。すると結構浮いている越冬芽があった。今日きたかいがあったというものだ。また、タヌキモの越冬芽もあった。ポイント⑤東でもムジナモの越冬芽を確認できた。
ポイント⑤中 ムジナモの越冬芽

ポイント⑤中 ムジナモとタヌキモの越冬芽

ポイント⑤東 ムジナモ越冬芽
春になってりん片が開いてきたように見えるが、実はまだ枯れ落ちてないということだろう
 
 堤をはさんだ隣のポイント⑥でも、数は少ないながらもムジナモの越冬芽を確認できた。 
ポイント⑥

ポイント⑥ ムジナモ越冬芽

ポイント⑥と⑦の間 樋の東 
ムジナモ越冬芽 繊維状のものはオオバナイトタヌキモ
 
ポイント⑥と⑦の間 浮島が水没している
 
 浮島の東 ムジナモ越冬芽

ポイント⑥と⑦の間 鮮やかなガマズミの果実
 
ポイント⑥と⑦の間 クチナシの果実

ポイント⑦と⑧の間から⑧を望む

 観察を終えての帰路、ポイント⑦付近のイチイの頂部にりん片・種子(4枚目の写真のような?)の取れた球果の名残があった。
ポイント⑦ イチイの頂部
 
また、逆光の水辺Mにカモが泳いでいる。個体数は少なかった。餌を求めてどこかへ飛んで行って いて、夕方にはもっとふえてるのかもしれない。 
水辺Mのカモ 個体数は少なかった
 
 
 いよいよ今年も明日の大みそかを残すだけとなった。来年もムジナモの花いっぱいのいい年であってほしいものだ。皆さんどうぞよいお年をお迎えください。

2014年8月13日水曜日

8月13日 今日は3輪開花

8月13日 水曜日 晴れ 微風 12時38分~




今日はお盆。
毎日咲いているだろうな思いつつ、なかなか観察に行けなかった。
午前中の所要を済ませ、お昼も取らずに生育地へ。

風がほとんどなく、蒸し暑い。アブラゼミなどの鳴き声がする。
生育地西の水田には水が張られ、稲は順調に生育している。
水田に、シラサギが4羽いた。休んでいることが多かったが、時々舞い上がる。

生育地西の水田あたり シラサギがのんびりしている

早くポイント⑦の東へ行きたいが、時間がありそうなので、はやる気持ちを抑えて、ポイント③から東へ⑧まで観察。戻って②から①へと進む。
生育地の水位は高い。スイレンの花は少なかった。

ポイント③
タヌキモは元気。
ポイント③ タヌキモ
 
ポイント④を過ぎたところで水辺Mを見ると、東南角に淡水赤潮が発生していた。今年初めての確認。

 水辺M 東南角の淡水赤潮

ポイント⑤の西
スギの木の近く、小ぶりのスイレンがきれいだった。水草の中にタヌキモはあるが、光が不十分のためか、痩せ細そっている印象。ムジナモは未確認。

ポイント⑤の西 小ぶりなスイレン

ポイント⑤の西 やせ気味のタヌキモ

隣のポイント⑤西では探せばムジナモを確認できた。
ポイント⑤西 ムジナモ
 
その隣のポイント⑤中 毎年確認できるポイント⑦の西のタヌキモのように底から生えているようなタヌキモが数本まとまってあった。根が出てると面白いのだが、根はない。


ポイント⑤中 生えているようなタヌキモ

ポイント⑤中 上のタヌキモを引きぬいたところ 
左の方は地中にあった部分 根はない
 
 
ポイント⑤東 ムジナモは少ない

ポイント⑤東 タヌキモ

ポイント⑤東 スイレンの葉にのし上がったムジナモ

ポイント⑥
スイレンとオオバナイトタヌキモがほぼ全域を覆う。オオバナイトタヌキモは黄色い花がいっぱい。ムジナモは窮屈そうにしている。

ポイント⑥ 増えたオオバナイトタヌキモと花

ポイント⑥ 窮屈そうなムジナモ

ポイント⑥ ムジナモ タヌキモ
 
 
いよいよ樋の東へ。すぐに咲いているのが分かった。しかも近い距離に3輪が。前日に咲いたであろう頭を垂れたものなどもあった。多分蕾もあったのだろうが、気がつかなかった。
 
ポイント樋の東 咲いていた3輪をまとめて撮影
3輪確認できるでしょうか? 逆三角形を描いた位置にあります

ポイント樋の東 ムジナモの花1輪目
右上の赤っぽいものなどはカキツバタの種子

ポイント樋の東 上の写真を拡大(再掲)

ポイント樋の東 ムジナモの花 2輪目
 
ポイント樋の東 上の写真を拡大(再掲)

ポイント樋の東 ムジナモの花3輪目

ポイント樋の東 上の写真を拡大(再掲)

ポイント樋の東 前日咲いたであろうもの2輪
左上はオオバナイトタヌキモの花
 
ポイント樋の東 野草の花


 
続いてすぐ東の中州の東。花を期待したが、確認できなかった。
ポイント 中州の東 ムジナモ
花は確認できなかった

ポイント⑦の西 今まで間隙が多かったが、ここもオオバナイトタヌキモが大きな顔をしだした。探せば、タヌキモがあった。

ポイント⑦の西 オオバナイトタヌキモに囲まれたタヌキモ(中央)
 
ポイント⑦もオオバナイトタヌキモが多い。ムジナモも確認できた。

ポイント⑦ ムジナモ(中央)

さらに進む。ポイント⑦と⑧の間  タヌキモはあった。何枚かトンボを撮影。

ポイント⑦と⑧の間 イトトンボ

ポイント⑦と⑧の間 タヌキモ

ポイント⑦と⑧の間 シオカラトンボ

ポイント⑦と⑧の間 イトトンボのおつながり(タンデム)

ポイント⑧まで観察できたので戻る。途中ポイント④あたりで、黄葉しつつあるヌルデ(ウルシ?)があった。

ポイント④ 黄葉し始めたヌルデ(ウルシ?)


最後にポイント③を通って、ポイント②、①へ。
ポイント①で水位を測る。先週の、各地で大きな被害をもたらした台風がらみの雨により+20.5cm。どんどん水田の方に流れだしていた。水色はかなり黒っぽい。

タヌキモの花は咲いていないかといつも注意はしている。残念ながら今日も確認できなかった。何が違うのだろう?

この夏、あと何回ムジナモの花を見ることができるだろうか…?