8月にムジナモの花の観察をしてから4カ月ぶりの生育地訪問である。この間ずっと気になりながら、なかなか行けなかった。
今日は雨あがりの快晴で、風はあったもののそれほど寒くもなくいい日和であった。
越冬芽(冬芽・殖芽)が見られたらいいなと期待しつつポイント③へ。水は澄み、透明度が高い。スイレンの葉はかなり枯れている。タヌキモがひと株だけ浮いていて、越冬芽が2つついていた。このポイントのタヌキモはかなりの株数だったから、底に沈んでいる越冬芽はいっぱいあるのだろう。
ポイント③ 水は澄み、スイレンもほとんど枯れている
越冬芽を2つつけたタヌキモ
水から取り出して撮影
続いてポイント①で水位を見る。最近雨が多く、水位は排水溝の底から9.0cmと十分。
ポイント③に戻り、ポイント⑧に向かって順次観察を続ける。ポイント⑤へ行くまでの散策路にうろこ状のものが落ちている。イチイの球果のりん片かなと思った。また、笹が生えている切り株が2つあった。
イチイの球果のりん片か?
切り株に笹が生えている
ポイント⑤にはムジナモの越冬芽があるだろう、是非見たいと思い、ポイント⑤西へ急ぐ。しかし、そこでは確認できなかった。すぐ隣のポイント⑤中へ。すると結構浮いている越冬芽があった。今日きたかいがあったというものだ。また、タヌキモの越冬芽もあった。ポイント⑤東でもムジナモの越冬芽を確認できた。
ポイント⑤中 ムジナモの越冬芽
ポイント⑤中 ムジナモとタヌキモの越冬芽
ポイント⑤東 ムジナモ越冬芽
春になってりん片が開いてきたように見えるが、実はまだ枯れ落ちてないということだろう
堤をはさんだ隣のポイント⑥でも、数は少ないながらもムジナモの越冬芽を確認できた。
ポイント⑥
ポイント⑥ ムジナモ越冬芽
ポイント⑥と⑦の間 樋の東
ムジナモ越冬芽 繊維状のものはオオバナイトタヌキモ
ポイント⑥と⑦の間 浮島が水没している
浮島の東 ムジナモ越冬芽
ポイント⑥と⑦の間 鮮やかなガマズミの果実
ポイント⑥と⑦の間 クチナシの果実
ポイント⑦と⑧の間から⑧を望む
観察を終えての帰路、ポイント⑦付近のイチイの頂部にりん片・種子(4枚目の写真のような?)の取れた球果の名残があった。
ポイント⑦ イチイの頂部
水辺Mのカモ 個体数は少なかった
いよいよ今年も明日の大みそかを残すだけとなった。来年もムジナモの花いっぱいのいい年であってほしいものだ。皆さんどうぞよいお年をお迎えください。