2012年7月23日月曜日

7月23日(月) タヌキモ生育範囲を拡大

7月23日(月)12時42分~ 晴れ 北~西の弱い風

梅雨明け後、雨模様の日も多かったが、今日は午前中は曇っていたものの、昼から晴れて暑くなった。前回の観察から、「多分ムジナモの花はまだだろうな。でも、ひょっとして蕾はつけてるかも」なんて期待を持ちながら観察地を訪れた。
水辺Mの東南の一角のみだが赤っぽく見える。どうやら淡水赤潮が発生したようだ。ちなみに、昨年は7月13日に発生を確認し、一昨年は8月13日に確認をしている。

まずは、ポイント⑥へ。スイレンの花が美しい。眼を皿のようにして、ムジナモの花・蕾を探すが、それらしきものは見つけられなかった。ムジナモ自体はは元気だ。
⑥の東の樋のあたりにを観察。今まで、気がつかなかったが、ポイント⑤と同じように岸よりのアシの株もとにムジナモが結構生育していたので楽しみである。
ポイント⑥

ポイント⑥の東の樋の手前 アシの株もと
寄り添っているのはオオバナイトタヌキモ

ポイント⑥と⑦の間からポイント⑧まで大きな変化はないようだった。ただ、⑦の西の植物が生えていないところで、赤っぽい仔魚の大きな群れがあった。過去にも何度か姿を見せている。たとえば2009年の7月28日の観察記録に載せている。フナのようにも見えるが、前回の観察で姿を見せた魚、今日もポイント⑦の西の水面近くで泳いでいた魚の子どもかもしれない。
ポイント⑥と⑦の間

ポイント⑦の西あたり 15日にもいた魚
光線の関係か、尾びれ・背びれが黒っぽく見えるものもいる 
正体は?

ポイント⑦の西あたり 仔魚の大群 上の魚の子か?

同 アップ

ポイント⑦の西あたり 赤と青
アカネの仲間とチョウトンボ

ポイント⑦の西あたり つがいのアメンボ

ポイント⑦ ムジナモ 
探さないと見つからない

ポイント⑤に戻って、観察し、さらにポイント③から②、①と歩いた。ポイント③と②の間で、今まで見過ごしていたということになるが、タヌキモが岸近くにたくさん生育していた。昨年からポイント③でタヌキモが復活しているが、それが北に広がっていったのであろう。かつてのようにポイント①まで勢力を伸ばしてほしい。さらに言えば、ムジナモもポイント③や②に復活してほしいものである。
ポイント③の北  今まで見過ごしていたタヌキモ
個体数は結構多い

ポイント②と③の間 復活したタヌキモ
最後にポイント①へ。水位は+12.0㎝でまずまず。今後は稲作用にも使われるので、降雨がなければ下がる。


なお、気になっているサンショウモ、イチョウウキゴケは確認できなかった。

観察を終えた時には風で撹拌されたか、淡水赤潮は見えなくなっていた。一方、アオコはいっぱい。墨流しのよう。
水辺M 東岸 アオコ








2012年7月15日日曜日

7月15日(日) 未だ花は見られず

7月15日(日)12時27分~ 晴れ 南~西の風 暑い一日

夏らしい雲

北九州で11日から14日まで降り続いた記録的大雨「九州北部豪雨」は、河川の決壊・氾濫が相次ぎ大きな被害をもたらした。亡くなられた方のご遺族、被害にあわれた方々にお見舞いを申し上げるとともに一日も早い復旧を願っています。
ムジナモ生育地では、13日(金)夕方から雨になったが、14日・15日も晴れでこの3日間真夏日となっている。とりわけ今日は暑い一日だった。雲も夏の雲のようだった。
昨年などから考えると、そろそろムジナモが開花する時期と思われ,期待して観察に向かった。
水位はポイント①で排水溝から+14.5㎝でまずまず。水色は黒っぽいが透明度があり、生育地全体がきれいに見える。

ポイント③、タヌキモがぎっしり。もうほとんど隙間はない。


ポイント③の土手 ネジバナ 咲いていたのはこの1輪

ポイント⑤、前回あまり芳しくなかったが、今日はムジナモもタヌキモも前回以上確認できた。増殖もあるだろうが、前回は見落としていたこともあるかもしれない。
ポイント⑤西

ポイント⑤中

ポイント⑤東

ポイント⑥では前回の観察と同様、よく群生しているが、残念ながら蕾も花も見られずがっかりした。花芽は分化しているのだろうか。梅雨明けも近いであろうし、これからの成長・分枝・花芽の分化を期待したい。沖目には水面付近で生育できる余裕が十分ある。昨年はそこもよく群生していたのでこれからの増殖を期待する。オオバナイトタヌキモが一部増殖しており、これからが心配。
ポイント⑥

上の写真のアップ1(手前)

同アップ2(左上)中央がムジナモ 少ない

天敵(?)オオバナイトタヌキモが増えてきた

大きく咲いたコウホネの花とムジナモ 

ポイント⑥の東の樋のあたりや、⑥と⑦の間のあたりにも多少のムジナモが、見られた。


ポイント⑥と⑦の間やポイント⑦で一見フナのような魚が群れて泳いでいた。15㎝~20㎝はあるだろうか。これまでフナか?と書いたりした(たとえば、2011年7月13、15日)が、どうもフナとは違う種類のようだ。はたして何という種類だろうか。外来種かもしれない。

上の写真のアップ 
光線の関係か、背ビレ・尾ビレが黒っぽく見えるものもいる


海のカマスを太めにしたような体型
口先が少し突き出ているようだ
フナには見えない


この時期キノコがいっぱい生えている。ポイント⑥と⑦の間にカビの生えたキノコが2つあった。久しぶりに見る。

ポイント⑦の西でムジナモ2株確認。ここも水面付近のムジナモが繁殖できる隙間は十分あるのだから、かつてのように増えてほしい。

前回⑦で両生類の卵塊のように見えたものが、⑦の西にあった。卵塊ではなくどうもバクテリアの塊のようである網ですくってみた。別の野池でいっぱい繁殖しておりバクテリアではないかときいた。それと同じものであった。⑦では前回より少し沖のほうに移動していた。
直径は20㎝程 寒天質のような感じ

 ポイント⑦で咲くスイレン  
順光であるが太陽の高度が高いので逆行のようにきれい

ポイント⑦から⑧に向けてコウホネが多いが、ポイント⑥のコウホネに比べるとやや小ぶり。荒れた葉が多い。花は多いがやや小ぶりのようだ。水質が違うのか、去年も早めに枯れかかっていた


ポイント⑧の西でカキツバタの株元で探すとなんとか、小さなムジナモやひ弱そうなムジナモを確認できる。


水辺Mは水色が緑っぽい。雨により、水田から栄養分が流れてきてアオコが発生しているのか。
水辺M西岸付近

  水辺M西岸 コブハクチョウ  
木陰で暑さをしのいでいるのか