雨模様の日の多いこの頃、今日も朝から小雨が。しかし、観察中はほとんど降られずありがたかった。 生育地西の水田の稲は開花を終えていた。
生育地ではヒツジグサ、スイレンがぎっしりで、花もまだまだたくさんついている。
生育地西の稲 最近咲いたようだ
ポイント③ 狭められたスペースにいっぱいのタヌキモ。それでも 一昨年ほどの元気さはない。
かつては、このポイントでムジナモ・タヌキモが共存し、ムジナモもタヌキモも花を見られたが、今は昔となってしまった。2012年にはポイント③の北(ポイント②と③の間)でも大繁殖していたが、去年・今年と確認できてない。どうだろうかと水際まで下りていくと、タヌキモかと思ったが、残念ながらオオバナイトタヌキモだった。
ポイント③ タヌキモ
ポイント③ タヌキモ
ポイント③の北 オオバナイトタヌキモか
続いてポイント①へと。ポイント③~①の堤。かなりの樹木が1、2年前に伐採され、かなり光が届くようになっている。もともとキノコの多かった生育地だが、さいきんは少ないように思う。真っ赤な毒々しキノコが生えていた。
ポイント①荷もスイレンがきれいに咲いていた。水位は12.0cmで十分ある。
ポイント③~①の堤 伐採により光が地表に届きやすくなっている
ポイント③~①の堤 真っ赤のキノコ
ポイント⑤西 中央部分にムジナモが結構ある
上の写真中央をアップで
ポイント西 同じくムジナモ
上の写真右上をアップで
ポイント⑤中 光がよく透るようになった
ポイント⑤東 ムジナモ タヌキモ
上の写真の中央部分をアップで
上の写真のタヌキモを手に取る
ポイント⑤東 やや沖合のムジナモ
上の写真の中央部分をズームアップ撮影
ポイント⑤東 やや沖合のムジナモ
引き続きすぐ東隣のポイント⑥へ移ろうとした時、水辺Mを見ると薄めながら淡水赤潮が目に入った。今年は観察回が少ないこともあるかもしれないが、初めて淡水赤潮を見る。ムジナモ観察を終えた後、もう少し近づいてみたが、あまりはっきりしなかった。
ポイント⑤、⑥あたりから見た水辺M の淡水赤潮
すぐにポイント⑥へ。ムジナモが生育する隙間が本当に少なくなった。岸際のカキツバタの株下あたりしか確認できなかった。
ポイント⑥ スイレンが優勢 コウホネもすくない。
下のスイレンのないところは、オオバナイトタヌキモがぎっしり
ポイント⑥ 右にまわって撮影
ポイント⑥ 岸際のムジナモ カキツバタ勢力が弱くなって
ムジナモにとっては好都合
ポイント⑥ 岸際のムジナモ
続いて中州周辺などのムジナモを見ながら、ポイント⑦へ。こちらもすいれnン・コウホネの隙間はオオバナイトタヌキモがいっぱい。オオバナイトタヌキモの中にムジナモが。ムジナモは個体数を増やしているかもしれない。
ポイント⑦西のスペースもオオバナイトタヌキモがいっぱい
ポイント⑦の西のムジナモ 個体数が多くなっているようだ。
ポイント⑤ スペースにはやはりオオバナイトタヌキモが
ポイント⑤ オオバナイトタヌキモに囲まれてムジナモが
ポイント⑤西のスペース 薄いもののオオバナイトタヌキモが
ポイント⑦と⑧の間から⑧へ。対岸近くは今年は元気ないもののコウホネガ多かったが、ほとんど衰退。⑦と⑧の間あたりはムジナモもタヌキモもあるが、ポイント⑧では共に確認できなかった。
ポイント⑦と⑧の間 右上のコウホネ群落は衰退
上の写真中央のスイレン
ポイント⑦と⑧の間の堤 カビの生えたキノコ
ポイント⑦と⑧の間 ムジナモ
ポイント⑧ ウキクサが多い ムジナモ、タヌキモとも確認できなかった
結局、咲いた可能性はあうが、今年はムジナモの花を見ることはできなかった。7月下旬に何回も足を運べば会えたかもしれない。来年に期待しよう。ただし、生育スペースが年々狭められる傾向が続いている。自然に任せるのも大事だろうが、スイレンを駆除する、オオバナイトタヌキモを駆除するなどの手を打ってモいいのではないか…。
タヌキモの花はもう何年も会えてない。いきなりいっぱい咲く年もあるそうだから、来年以降に期待しよう。