2017年11月27日月曜日

YouTubeに動画「2017年秋 ムジナモの里を行く」を投稿

10月26日にムジナモ生育地を訪れ、ムジナモの大繁茂に感激をした。これはビデオに収めねばと思い、 翌27日に再度ムジナモ生育地を訪れた。幸い好天で、ムジナモを撮影できた。しかし、全部手持ち撮影なのでブレが多く、編集しづらかった。1ヶ月後の今日、やっと編集を終えアップロードした。

タイトルは  「2017年秋 ムジナモの里を行く」
URL は     https://youtu.be/ADgEG9GYQ-U


  動画のオープニング
 
  ムジナモ繁茂の様子
 
  タヌキモと越冬芽

皆さん、どうぞご覧下さい。

2017年11月10日金曜日

11月10日(金) 栽培品にも越冬芽

11月10日(金) 快晴 風弱し 

 自宅のムジナモ、タヌキモ。久しぶりの報告となる。この間、ほとんど手をかけていない。
自宅のムジナモ、初めていくつかの容器に分けて育てた。残念ながら、すべての容器で順調だったとはいえない。ガラス容器のムジナモは順調に個体数が増えていたが、夏場に一気にほぼ全滅するということもあった。このことについては後述する。また、今年は自宅のムジナモは花を付けなかった。

 さて、この時期になってムジナモ、タヌキモ共に越冬芽(冬芽)ができてきている。

  ポリバケツ容器 柿の落ち葉が観察するにも、ムジナモの生活にも邪魔になっている。
 
  ポリバケツ容器 柿の葉を取り除いた ムジナモは越冬芽を大きくし、越冬芽以外はほとんど枯れている 越冬芽は27個+αあった
 
  越冬芽をアップで 7mmほどか 枯れた葉はほとんどとれてしまった 
 
  黒プラ容器Ⅰ シャジクモが繁茂してわかりにくいが、右にムジナモ、その左下にタヌキモが確認できる 肉眼ではもっと確認できる
 
  黒プラ容器Ⅱ ムジナモは少なかった
 
   浴槽 柿の落ち葉が多い タヌキモは越冬芽を作っているが、まだまだ枯れずにいる 越冬芽 
 は多数
 
  浴槽のタヌキモ
 
  浴槽の大きめの越冬芽をアップで。5mm以上ありそう


 昨年の浴槽水槽の失敗に始まって、今年もムジナモ栽培の難しさを感じた。プラスチックコンテ容器やプラスチック飼育容器等でうまくいかなかった。一方、ガラス容器ではうまくいっていたのだが・・・。
 8月下旬のことである。それまでガラス水槽のムジナモが順調に株数を増やしていた。8月下旬近く、4日ほど外出していた。帰宅したあとで、そのガラス水槽のムジナモが、ひ弱なそうな3株を残してあとは溶けてしまって姿形がない。。原因は分からない。日向に置いていたから水温が上がりすぎたのかとも思ったが、PHを調べると(8.0~)8.5となっていた。いつの間にかアルカリ性に傾いていたのである。水質変化枯れた原因かもしれない。PHがアルカリ性側に傾いたその原因が全く分からない。改めてムジナモ栽培が難しいものだと認識した。このあと、水を入れ替え、PHは7.0になった。底に砂が入っていたが洗ったうえで残した。これでなんとか復活するかと期待したが、結局3株ともどんどん元気を失い、結局枯れてしまった。本当に悔しい。

  元気な頃のムジナモ 7月10日 

  なんとか残っていた3株 8月24日 その後枯れた

PHは(8.0~)8.5のアルカリ性だった
 
 
 浴槽水槽も、土を入れ替えてPHを改善するつもりだったが、いまのところできていない。タヌキモが越冬芽を残して枯れた冬に実行したいと思っている。そして来年は浴槽水槽のムジナモ復活に期待だ。
 
 
 
 

2017年10月26日木曜日

10月26日(木)  越冬芽(冬芽)ができつつあるムジナモ 大繁茂

10月26日(木) 14:50~ 快晴 弱い北の風 

 ムジナモの花を見てからなかなか行けなかった。2か月半近くのご無沙汰となる。そろそろ越冬芽ができてきているだろうなと気になっていた。またスイレンが枯れて衰退し、昨年のようにきわめて多くのムジナモが太陽の下に出ているだろうと期待が膨らんでいた。
 今日の観察の概要をまとめる。スイレンが衰退し、できた隙間にムジナモが大量に繁茂。ムジナモ畑に近い。タヌキモは極端に少数のようだ。コウホネも減ったようだ。ポイント⑦近くの、コウホネもスイレン生えていない広めの隙間がスイレンに進出されている。


 生育地西の水田は、収穫もほぼ終わっていた。一部が写真のように残っていた。

  ムジナモ生育地西の水田
 
 最初のポイント③へ。生育地は、水位が高く水が澄んでいて、スイレンは減ってきている。期待のタヌキモはわずか1株だけが確認できた。全くの予想外だった。結局のところ、今日の観察でお目に書かれたタヌキモはこの1株だけだった。 越冬芽(冬芽)を作りつつあった。どうもここ数年はタヌキモは衰退傾向にあるようだ。
 
  ポイント③のタヌキモ
 
 ポイント③ の東で、水位が高く岸際で何株かのムジナモが見られ、まずは安心感を覚えた。
 
  ポイント③の東
 
  ポイント④の西に移動。なんとムジナモ畑。見事な群生。昨年同様、スイレンが衰退してムジナモはこの世の春(この世の秋?)を得た感じ。スイレンが繁茂していた夏まで、スイレンの葉の下でじっと耐えていたんだな思う。夏場はスイレンが邪魔をして、岸からは全くムジナモは見えなかったのに。 ひょっとしてひそかに花をいっぱい咲かしていたのかもしれない。
 
  ポイント④の西
 
 続くポイント④でも同様のムジナモ畑。素晴らしい。
  ポイント④
 
ポイント④の東で、岸のスギに雄花がたくさんついているのが目についた。来春多数の花粉を飛ばすんだろうな。
 
  ポイント④ 杉の雄花 
 
 さらに進むと、岸際すぐにムジナモが。アップで撮影ができ、越冬芽が大きくなっているのが手に取るようにわかる。実際手に取ることもできた。
  
  ポイント④東 越冬芽が大きくなっている
 
  ポイント④東 手に取って
 
 続いて、ポイント⑤の西の西。ここにもムジナモの見事な群生だ。 オオバナイトタヌキモの花も見られる。ところがこんなはずはないと思うのだが、ポイント⑤近辺は土手の上から見る限りは、枯れた草の間には、隙間ばかりでムジナモ・タヌキモを確認できなかった。意外だった。
 
  ポイント⑤の西の西 ムジナ群生
 
  ポイント⑤ ムジナモを確認できなかった
 
 反対側のM池を眺めると、水鳥が増えている。ここは水鳥の飛来で有名。ほとんどカモだろう。
 
   M池 カモが増えてきた

 隣のポイント⑥。水が澄んだせいで、夏にくらべ小綺麗な感じ。一か所、ムジナモの群れが。オオバナイトタヌキモの花、スイレンの葉の上で甲羅干しする子ガメも。岸よりのカキツバタ群落に、カキツバタの種子が少し残っている果実が目に付いた。カキツバタ越しにムジナモが見えた。ノアザミの花が1輪残っていた。タヌキモは未確認。
 
   ポイント⑥ ムジナモ オオバナイトタヌキモ 子ガメ
 
 
  ポイント⑥ カキツバタの果実 種子が少し残っている
 
  ポイント⑥ カキツバタ越しに見えるムジナモ
 
  ポイント⑥ ノアザミの花と 昆虫

 さらに進み、樋の近く。岸際にきれいなアシの群生があり、穂が弱い風を受けている。アシ越しにいくつかのムジナモが見える。
 
  樋の近く  アシの穂風を受けきれい
 
  樋の近く アシ越しに見えるムジナモ
 
 ポイント⑥と⑦の間へ。こちらにもムジナモが見られる。夏場より多く確認ができる。
 
  ポイント⑥と⑦の間 写真ではわかりにくいがムジナモが見える
 
  ポイント⑥と⑦の間 大きな中州の東あたり ムジナモが群れている
 
 ポイント⑦の西からポイント⑦ へ。 スイレンやコウホネのない隙間が広くあったのだが、その隙間が狭くなっていた。岸際をさがせば、ムジナモがある。タヌキモは未確認。 
 
  ポイント⑦ 探せばオオバナイトタヌキモの中にムジナモが見つかる。 夏場よりやや多い感じ。
 
 ポイント⑦の東から⑦と⑧の間へ進む。このあたりにもムジナモ群生が見られた。
【続く】

  ポイント⑦の東
 
   ポイント⑦の東

 ポイント③に戻り、ポイント①へ。生育地周りはキノコがほぼ通年みられる。今日も何本も見られたが、ポイント③から①への道に生えていたキノコのうち2種を紹介する。
 
  ポイント③から①への道 毒キノコかもしれない。
 
   ポイント③から①への道 よく観察できる種。
 
   ポイント③から①への道 サルトリイバラの果実

最後にポイント①へ。このポイントでは、ムジナモを確認したことはないが、かつてタヌキモがあった。排水溝に排水を遮る板が使われていた時、タヌキモの越冬芽がいっぱい板についていたことがあった。すぐにタヌキモが見られなくなって、ポイント①に来る目的は水位の確認ということになっている。さすがに水位が高いことがよくわかる。排水路から勢いよくどんどん流れだしていた。水がもったいない気もするが、台風22号の影響で明後日は雨模様である。
 
  ポイント① 排水溝 水が勢いよく流れだしている
 
今年の観察は最後かもしれない。最近生育地全体が浅くなっている。中洲のようなものが至る所に出現している。また、スイレンがはびこりこれもムジナモ・タヌキモに悪影響だ。コウホネも目につきにくくなっている。イチョウウキゴケ、サンショウモ、シャジクモ、ジュンサイも見られなくなった。この15年ほどの間の大きな変化だ。
 
 

2017年8月14日月曜日

8月14日 今日も咲いていたー

8月14日(月) 12:23~ 午前中は曇り気味 昼前から晴れ 風弱い


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 このところ好天が続いていた。きっとムジナモは咲いているだろうなと思っていた。明日から雨が降りそうなので、観察は今日だと生育地に行く。
 生育地西の水田には水が張られていた。稲は元気そうに育っている。今日は水田にはトンボは飛んでいなかった。
 
 まずポイント③へ。水位が回復していた。タヌキモを確認し、すぐポイント④と⑤の間に移動。水色は黒っぽいが前回観察の6日時に比べきれいに見える。ムジナモが多く、タヌキモも確認できる。時間をかけて観察すればムジナモが花をつけているのかもしれないなとあとで思った 。

 ポイント④と⑤の間 ムジナモが多い。タヌキモも確認できる
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 ポイント⑤は後回しにして、期待のポイント⑥へ。すぐにムジナモの花を確認できた。花崗岩の柵の向こう3~4mぐらいの距離で比較的近いので幸運だった。花ということは肉眼ながらなんとかわかる。今日は70~300mmのズームレンズを持ってきたので、一番望遠側で撮影した。それが下の写真である。めしべ・おしべがはっきりとわかるというほどの解像度は得られていない。花はこの一輪のみ。蕾らしきものは見つけられなかった。
 
 ポイント⑥  中央にムジナモの花 焦点距離300mmで撮影した元の画像
 
 ポイント⑥ ムジナモの花 上の写真をトリミングして切りだしたもの 残念ながらめしべ・おしべがはっきりするだけの解像度がない(再掲)
 
  次にポイント⑤に戻り、水位上昇で元気になったムジナモを確認して安心した。花は確認していない。
 
ポイント⑤中  水を得て元気になったムジナモたち
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 この後、ポイント①で水位上昇を確認し、生育地西の水路を観る。ポイント③から取水したためタヌキモも一緒に出てきたのだろう。堰き止められた中に2株のタヌキモがあった。数年前にも同様にタヌキモが流出したことがあった。その年はポイント③のタヌキモが多かったので流出株数も多かった。なおこの水路はすぐ隣のM池に流れ込む。今はM池でタヌキモを確認してないが、ムジナモ・タヌキモの観察を始めた頃はタヌキモが結構生育していた。
 
 ポイント③の西の水路 ポイント③から取水のために流出したと思われるタヌキモ

 

2017年8月6日日曜日

8月6日(日) ムジナモは咲いていた

8月6日(日) 12:15~ 晴れ 猛暑 弱い風


 

 














今日はヒロシマ原爆忌。核のない平和世な界を願う。

 ムジナモ生育地へは、久しぶりの訪問である。7月下旬にはムジナモが花を咲かせているだろうと思いつつ、なかなか観察には行けなかった。このところ猛暑が続き、水位の低下によるムジナモの干上がりが心配。また、中洲というか陸化している場所が多くなった。明日は台風のため、かなりの降水量が期待できる。風水害がでないことを願いつつ、適度な降水を期待する。そんな中、今日はきっと咲いているだろうと期待を持ちながら現地に向かった。
 
 生育地西の水田の稲はしっかりと育っており、数匹のトンボが飛んでいた。

 生育地の水位は低く、水食が黒っぽい。スイレンが趨勢だが、花はそれほどではなかった。オオバナイトタヌキモもめざわりになるほどではなかったが、花は咲きだしている。

ポイント③
 水位が低い。水色が黒っぽい。スイレンが勢力を増し、タヌキモが生育できるスペースが狭められている。タヌキモは、例年に比べ勢力が衰え、株数が減っている。ムジナモはない。


 ポイント③ ムジナモ タヌキモが生育できるスペースは狭くなった かつては、写真右のあたりにムジナモ・タヌキモが入り交じって生育していた
 
 ポイント③ タヌキモ 2,3年前に比べるとぐっと減った ムジナモは10年以上見られないのではないか
 
  ポイント③よりポイント④、⑤を望む スイレンがぎっしり 水位が低いからか茶色っぽく見える範囲が多い

ポイント④~④の東
 水位が低いので、干上がりそうなムジナモやタヌキモが今までより観察しやすかった。タヌキモが意外と多いように感じた。(今まで気が付かなかったのだろう)個体数の多さがうれしい。もう枯れたかと思われるものもあったが、雨が降れば回復できそうなものも多い。沖寄りにはスイレンの隙間で水に浸った安心できるものもある。


 ポイント④の東 干上がりそうなムジナモ・タヌキモ


 ポイント④と⑤の間 水底が顔を出し、ムジナモ・タヌキモが土にへばりついている

ポイント⑤周辺
 同様に干上がったムジナモ、干上がりそうなムジナモが多い。もちろん沖の方には水中で安心なものもある。開花を期待していたが、花は見つからなかった。ポイント⑤では花、花、花であったのに。何が花芽をつける引き金になるのだろうか?
 なお、生育地南の(これまで水辺Mとよんでいた)M池は、淡水赤潮は確認できなかった。


 ポイント⑤の様子 左上前方にポイント④③ アシ、カキツバタなどが大手を振るい、株元にムジナモ・タヌキモらが
 
 ポイント⑤西 水があるか干上がるかの境界付近 左上はほぼ水につかるムジナモ 右下は干上がり直前
 
 ポイント⑤中 干上がってもオオバナイトタヌキモはしっかりと花をつけている
 
  ポイント⑤中 水位が下がり干上がり直前のムジナモ
 
 ポイント⑤東 水位が下がり干上がり直前のムジナモ・タヌキモ・オオバナイトタヌキモ 

ポイント⑥
 水位低下に伴い、陸地化した範囲が広がっていた。草がしっかりと生えている。生育地を東西に二分する堤際のスイレンが生えていないスペースにムジナモがs永育する。岸から少し距離があるが、ムジナモの上に白っぽいものがある。やはり咲いていた。蕾らしきものもある。よかったと思った。望遠レンズを持参しなかったことを悔やんだ。遠目の写真ではせっかくの花も台無し。何年か前、ポイント⑥で連日開花した。今夏も連日開花かもしれない。

 ポイント⑥ 左は生育地を東西に分ける堤の石垣 スイレンが勢力を増し、ムジナモは左下のスペースに追いやられている コウホネモ衰退 水位低下で右上の中州が大きくなっている 野草がぎっしり生えている
 
 ポイント⑥ 上の写真の左下 ムジナモの花・蕾みがいくつも。ただ遠いのが残念
 
 ポイント⑥ ズームレンズを望遠側105mmで撮影したものをきりだす ムジナモの花・蕾みがいくつか見える

 ポイント⑥ 上の写真の花の部分をさらに切り出す(再掲) 300mmのレンズで写せばもっと明瞭だっただろうに・・・


 ポイント⑥ 2枚前の写真の右上の部分を切り出す  花かあるいは明日咲く予定の蕾みか?


 樋の東

 樋の東 隙間はオオバナイトタヌキモが覆っている  その中で中央部分にはムジナモがたくましく
 
ポイント⑦周辺
 ポイント⑦の西あたりにはムジナモがいくらか見られる。しかし、ポイント⑦では確認できなかった。枯れたアシの茎が数年残っていたが、今は全くなくなった。

 ポイント⑦の西の西 頑張るムジナモ
 
 ポイント⑦の西の西 頑張るムジナモ

 
  ポイント⑦の東 中央右にムジナモが

ポイント⑦と⑧の間~ポイント⑧
 水位が低いので、逆に観察しやすい。ここも干上がったムジナモ、干上がりそうなムジナモが見られた。沖にはスイレンの隙間に水に浸っているムジナモもある。ポイント⑧ではムジナモタヌキモは確認できなかった。(続く)

 ポイント⑧の西 干上がりそうなムジナモ達
 
 ポイント⑧の西 少し沖になるとなんとか水があってムジナモもゆったりと やや汚らしいのが残念  
 
 ポイント⑧ ムジナモもタヌキモ見られない かつてはいっぱいだったのに
 
 ポイント⑧周辺 ヌマトラノオ
 
 ポイント⑧周辺 ノアザミと逆さになって蜜を吸うシジミチョウ
 
  ポイント⑧周辺 ノアザミ 旅立ちの時
 
 明日は台風のためまず雨だろう。大きな風水害がなければ良いが。水位の低下は改善される。干上がる前の復活を期待する。今日の蕾みはどうなってしまうかな。