2017年8月14日月曜日

8月14日 今日も咲いていたー

8月14日(月) 12:23~ 午前中は曇り気味 昼前から晴れ 風弱い


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 このところ好天が続いていた。きっとムジナモは咲いているだろうなと思っていた。明日から雨が降りそうなので、観察は今日だと生育地に行く。
 生育地西の水田には水が張られていた。稲は元気そうに育っている。今日は水田にはトンボは飛んでいなかった。
 
 まずポイント③へ。水位が回復していた。タヌキモを確認し、すぐポイント④と⑤の間に移動。水色は黒っぽいが前回観察の6日時に比べきれいに見える。ムジナモが多く、タヌキモも確認できる。時間をかけて観察すればムジナモが花をつけているのかもしれないなとあとで思った 。

 ポイント④と⑤の間 ムジナモが多い。タヌキモも確認できる
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 ポイント⑤は後回しにして、期待のポイント⑥へ。すぐにムジナモの花を確認できた。花崗岩の柵の向こう3~4mぐらいの距離で比較的近いので幸運だった。花ということは肉眼ながらなんとかわかる。今日は70~300mmのズームレンズを持ってきたので、一番望遠側で撮影した。それが下の写真である。めしべ・おしべがはっきりとわかるというほどの解像度は得られていない。花はこの一輪のみ。蕾らしきものは見つけられなかった。
 
 ポイント⑥  中央にムジナモの花 焦点距離300mmで撮影した元の画像
 
 ポイント⑥ ムジナモの花 上の写真をトリミングして切りだしたもの 残念ながらめしべ・おしべがはっきりするだけの解像度がない(再掲)
 
  次にポイント⑤に戻り、水位上昇で元気になったムジナモを確認して安心した。花は確認していない。
 
ポイント⑤中  水を得て元気になったムジナモたち
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 この後、ポイント①で水位上昇を確認し、生育地西の水路を観る。ポイント③から取水したためタヌキモも一緒に出てきたのだろう。堰き止められた中に2株のタヌキモがあった。数年前にも同様にタヌキモが流出したことがあった。その年はポイント③のタヌキモが多かったので流出株数も多かった。なおこの水路はすぐ隣のM池に流れ込む。今はM池でタヌキモを確認してないが、ムジナモ・タヌキモの観察を始めた頃はタヌキモが結構生育していた。
 
 ポイント③の西の水路 ポイント③から取水のために流出したと思われるタヌキモ

 

2017年8月6日日曜日

8月6日(日) ムジナモは咲いていた

8月6日(日) 12:15~ 晴れ 猛暑 弱い風


 

 














今日はヒロシマ原爆忌。核のない平和世な界を願う。

 ムジナモ生育地へは、久しぶりの訪問である。7月下旬にはムジナモが花を咲かせているだろうと思いつつ、なかなか観察には行けなかった。このところ猛暑が続き、水位の低下によるムジナモの干上がりが心配。また、中洲というか陸化している場所が多くなった。明日は台風のため、かなりの降水量が期待できる。風水害がでないことを願いつつ、適度な降水を期待する。そんな中、今日はきっと咲いているだろうと期待を持ちながら現地に向かった。
 
 生育地西の水田の稲はしっかりと育っており、数匹のトンボが飛んでいた。

 生育地の水位は低く、水食が黒っぽい。スイレンが趨勢だが、花はそれほどではなかった。オオバナイトタヌキモもめざわりになるほどではなかったが、花は咲きだしている。

ポイント③
 水位が低い。水色が黒っぽい。スイレンが勢力を増し、タヌキモが生育できるスペースが狭められている。タヌキモは、例年に比べ勢力が衰え、株数が減っている。ムジナモはない。


 ポイント③ ムジナモ タヌキモが生育できるスペースは狭くなった かつては、写真右のあたりにムジナモ・タヌキモが入り交じって生育していた
 
 ポイント③ タヌキモ 2,3年前に比べるとぐっと減った ムジナモは10年以上見られないのではないか
 
  ポイント③よりポイント④、⑤を望む スイレンがぎっしり 水位が低いからか茶色っぽく見える範囲が多い

ポイント④~④の東
 水位が低いので、干上がりそうなムジナモやタヌキモが今までより観察しやすかった。タヌキモが意外と多いように感じた。(今まで気が付かなかったのだろう)個体数の多さがうれしい。もう枯れたかと思われるものもあったが、雨が降れば回復できそうなものも多い。沖寄りにはスイレンの隙間で水に浸った安心できるものもある。


 ポイント④の東 干上がりそうなムジナモ・タヌキモ


 ポイント④と⑤の間 水底が顔を出し、ムジナモ・タヌキモが土にへばりついている

ポイント⑤周辺
 同様に干上がったムジナモ、干上がりそうなムジナモが多い。もちろん沖の方には水中で安心なものもある。開花を期待していたが、花は見つからなかった。ポイント⑤では花、花、花であったのに。何が花芽をつける引き金になるのだろうか?
 なお、生育地南の(これまで水辺Mとよんでいた)M池は、淡水赤潮は確認できなかった。


 ポイント⑤の様子 左上前方にポイント④③ アシ、カキツバタなどが大手を振るい、株元にムジナモ・タヌキモらが
 
 ポイント⑤西 水があるか干上がるかの境界付近 左上はほぼ水につかるムジナモ 右下は干上がり直前
 
 ポイント⑤中 干上がってもオオバナイトタヌキモはしっかりと花をつけている
 
  ポイント⑤中 水位が下がり干上がり直前のムジナモ
 
 ポイント⑤東 水位が下がり干上がり直前のムジナモ・タヌキモ・オオバナイトタヌキモ 

ポイント⑥
 水位低下に伴い、陸地化した範囲が広がっていた。草がしっかりと生えている。生育地を東西に二分する堤際のスイレンが生えていないスペースにムジナモがs永育する。岸から少し距離があるが、ムジナモの上に白っぽいものがある。やはり咲いていた。蕾らしきものもある。よかったと思った。望遠レンズを持参しなかったことを悔やんだ。遠目の写真ではせっかくの花も台無し。何年か前、ポイント⑥で連日開花した。今夏も連日開花かもしれない。

 ポイント⑥ 左は生育地を東西に分ける堤の石垣 スイレンが勢力を増し、ムジナモは左下のスペースに追いやられている コウホネモ衰退 水位低下で右上の中州が大きくなっている 野草がぎっしり生えている
 
 ポイント⑥ 上の写真の左下 ムジナモの花・蕾みがいくつも。ただ遠いのが残念
 
 ポイント⑥ ズームレンズを望遠側105mmで撮影したものをきりだす ムジナモの花・蕾みがいくつか見える

 ポイント⑥ 上の写真の花の部分をさらに切り出す(再掲) 300mmのレンズで写せばもっと明瞭だっただろうに・・・


 ポイント⑥ 2枚前の写真の右上の部分を切り出す  花かあるいは明日咲く予定の蕾みか?


 樋の東

 樋の東 隙間はオオバナイトタヌキモが覆っている  その中で中央部分にはムジナモがたくましく
 
ポイント⑦周辺
 ポイント⑦の西あたりにはムジナモがいくらか見られる。しかし、ポイント⑦では確認できなかった。枯れたアシの茎が数年残っていたが、今は全くなくなった。

 ポイント⑦の西の西 頑張るムジナモ
 
 ポイント⑦の西の西 頑張るムジナモ

 
  ポイント⑦の東 中央右にムジナモが

ポイント⑦と⑧の間~ポイント⑧
 水位が低いので、逆に観察しやすい。ここも干上がったムジナモ、干上がりそうなムジナモが見られた。沖にはスイレンの隙間に水に浸っているムジナモもある。ポイント⑧ではムジナモタヌキモは確認できなかった。(続く)

 ポイント⑧の西 干上がりそうなムジナモ達
 
 ポイント⑧の西 少し沖になるとなんとか水があってムジナモもゆったりと やや汚らしいのが残念  
 
 ポイント⑧ ムジナモもタヌキモ見られない かつてはいっぱいだったのに
 
 ポイント⑧周辺 ヌマトラノオ
 
 ポイント⑧周辺 ノアザミと逆さになって蜜を吸うシジミチョウ
 
  ポイント⑧周辺 ノアザミ 旅立ちの時
 
 明日は台風のためまず雨だろう。大きな風水害がなければ良いが。水位の低下は改善される。干上がる前の復活を期待する。今日の蕾みはどうなってしまうかな。