8月6日(火)12時30分~ 晴れ 弱い北寄りの風
今日は
広島原爆の日。
ひっそり咲いていたムジナモの花
このところ何かと忙しく、なかなか観察の時間が取れなかったが、今日は合間ができたので観察に出かけることができた。
この夏は実に雨がよく降る。地球温暖化の影響か、局地的大雨で甚大な被害が出ており、痛ましいかぎり。早い復旧を願っている。昨晩からの雨が尾を引いて明け方も弱い雨が降っていたが、その後回復。観察に出かける頃は晴れており、非常に暑かった。今年はムジナモの株数が少ないが、猛暑ということもあり、自宅の栽培品も開花したので、生育地のムジナモも咲いているのではと期待して出かけた。
水田からの排水が水辺Mに入るポイントに、4,50㎝ほどのコイがヒューム管を遡上しようと集まっていた。大きなナマズもいたようだった。ナマズの写真は撮れなかった。2年ほど前だった、4、50㎝もあろうかというナマズが水田の方まで遡上していたことがあった。この時期見られる遡上ナマズは産卵行動中なのだろう。
生育地西の水田は水がはられ、ウキクサも多い。最も生育地に近い水田の方に行くと、何匹ものイナゴが飛び立った。畔道を歩いてみると次々に逃げるように素早く飛び立つ。イナゴの大量発生といっていいだろう。これも今年の異常気象のせいか? 稲の生育に大きな被害が出なければいいが・・・。
一斉に飛び立つイナゴ
飛ぶ様子
稲に被害でるだろうか?
ポイント③に来ると、水位は十分。スイレンの花が少ないことを思った。タヌキモはよく繁殖している。花は咲きそうにない。2002年はこのポイントで咲いていたものだ。今日は、今年初めて昨年大繁殖したポイント②と③の間でもタヌキモを見た。
ポイント③ 大きく育ったタヌキモ
ポイント②と③の間 やっと見たタヌキモ
ポイント①へ。水位は+10.0㎝で十分。排水溝の仕切りの板がこわれてなくなったので、いくら雨が降っても排水されてしまうので水位はそれほど上がらない。ここでは小さめの白のスイレンの花が反逆光に美しく映えていた。
ポイント① 半逆光に映えるスイレンの花
ポイント④の堤あたりから水辺Mの南東側の淡水赤潮が見えてくる。それほど広がってはいない。半島の東側にもうっすらと確認できた。
水辺M 南東側の淡水赤潮
7月24日にカメに噛まれたポイント⑤へ。前回は曇り空で暗かったこともあってムジナモを確認できなかったが、今日はどうか? 西、中ともタヌキモもムジナモも全く見られない。東は今日はよく見えて、ムジナモも何株か確認できる。ああよかったと思っていると、
ムジナモの花が一輪ひっそりと咲いているではないか。
広島原爆の日に見事咲いてくれた。生育地では今年初めて見る花。まさにやったぁという気分。まわりの草のため日当たりがいいとはいえないが、まずまずの開き具合。(今日は全部手持ちで撮影したの写り具合は満足できない。)
ポイント⑤東 ムジナモ タヌキモ
この写真の少し左にムジナモの花が咲いていた
ポイント⑤東 ムジナモの花
もう一歩近づいてアップで(再掲)
という事は、日当たりのよいポイント⑥だったら、株数は去年よりずっと少ないものの、咲いているかも・・・と期待は高なる。はたして、実に何輪も咲いているではないか。目を移していくとここにも、あそこにも、そして蕾らしきもの、咲きそうで開けないものなど、すごい!! ムジナモの株数も増えていたようだ。
ポイント⑥ 左上に蕾、右下に花
ムジナモの株数も多い
ポイント⑥ ムジナモの花
同アップ
ポイント⑥ 右下に蕾2つ 明日は咲くかな?
ポイント⑥ まだ十分開いていない
こちらはほぼ開いている
ポイント⑥の東の樋の西に蕾1輪、東にも花を2輪確認。下の写真は東の花2輪。やや遠いのではっきりしないが、十分開ききっていないのだろう。また、樋の西に今年初めて見るオオバナイトタヌキモの花がきれいに咲いていた。悔しい、タヌキモの花が見たいよう。
樋の東
ムジナモの花
開ききれていないのではっきりわかりにくいようだ
樋の西 オオバナイトタヌキモの花
ムジナモの花を観察している時に、ジャミ(小魚)の大群がやってきた。今まで何度も見たが、今日のものはまだ小さいし、色が黒っぽい。ワタカの子どもだろうか?
ポイント⑥ 小魚の群れ
続いてポイント⑦の西へ。ここで、タヌキモは勿論、今日はムジナモも確認できた。ここで増殖すると観察しやすいのだが・・・。ポイント⑦ではムジナモはなかった。
ポイント⑦の西 ムジナモ・タヌキモ
最後に、ポイント⑦と⑧の間から⑧へ。間のカキツバタとうの株元ではタヌキモもムジナモも確認できなかった。ポイント⑧では、きれいな青色のイトトンボのおつながりに出合った。きれいなカーブでハートを描いている。7月18日に見た、と同じトンボ(セスジイトトンボ?)か? ずっと同じ場所にいたので、少し距離があるが、ピントの合ったぶれの少ない写真をと9枚も写した。
ポイント⑧ セスジイトトンボ?のおつながり
ポイントによっては、アシやカキツバタなどが踏み荒らされているのが気になった。
今年は雨がよく降るのでポイント③からの水田への取水は行われていないのかもしれない。昨年のような水路へのタヌキモの流出は今のところない。昨年、水路から水辺Mにタヌキモが流れ込んだと思われる。くまなく探したわけではないが、水辺Mではタヌキモを確認できてない。
夕方、また激しいにわか雨になった。でも、ムジナモはきっと明日もいっぱい花を咲かすだろうな。残念ながら明日は観察に行けない。次に行けるのはお盆のころだろうか? そのころにも咲いてくれるかなぁ。