今日は、太平洋戦争開戦の日。
ムジナモもタヌキモも越冬芽(冬芽・殖芽)を作っただろうかと気になりながらもなかなか行けず、本当に久しぶりの観察となった。
木々の紅葉も盛りを過ぎたとはいえ、生育地周辺のカエデやドウダンツツジは鮮やかだった。生育地の周りの灌木にはクチナシやガマズミなど、実がいろいろなっていた。
水辺Mのほとりのカエデ
同じく水辺Mのほとりのカエデ
ポイント⑦の南 ドウダンツツジ
ムジナモ生育地の水位は十分(ポイント①の排水溝の底から7.5㎝)。透明度は高い。スイレンの葉はまだ枯れ残っている。コウホネの葉はあと少し。ポイント③で気になるタヌキモは、まだ葉を展開していた。越冬芽(冬芽)がいくつかついている。間もなく葉は枯れ越冬芽だけになることだろう。
ポイント③ スイレンはまだ葉を残している
タヌキモは遠目にはわからない
ポイント③ タヌキモ
越冬芽がいくつかできている
ポイント③ タヌキモの越冬芽のアップ
捕虫のうは落ちてしまったのか、気がつかなかった
ポイント⑤東でも、タヌキモがまだ確認できた。ムジナモも越冬芽になっている。こちらはもう展開した葉はない。
ポイント⑤東 タヌキモ
ポイント⑤東 ムジナモの越冬芽
隣のポイント⑥では、オオバナイトタヌキモがしぶとくもまだいくつかの花をつけている。ただし花弁は開いてはいなかった。ムジナモの越冬芽もなんとか確認できた。
ポイント⑥ オオバナイトタヌキと花
ポイント⑥ ムジナモの越冬芽
最後にポイント⑧へ。ムジナモもタヌキモもわからなかった。いつも他のポイントに比べやや暗い感じだったが、紅葉のおかげか、今日はいつもよりきれいに見えた。
ポイント⑧ きれいだった
以下に実のいくつかを紹介する。
クチナシ
ガマズミ
トベラ
酸性雨やカミキリ、マツノセンチュウの影響か、生育地まわりのクロマツがどんどん枯れ伐採されている。よく手入れされた立派なマツばかりなので残念に思っている。今日初めて気がついたが、生育地の土手になんとクロマツの幼木が何本も生えているではないか。雑木がいくらか剪定・伐採されて明るくなったので陽樹のマツには好環境になったのか。踏まれずに大きく育ってほしいものだ。
クロマツの幼木
今年もあと3週間と少しとなった。今年は例年になく観察回数が少なかった。とりわけムジナモの開花時期に1回しか行けなかったのが悔やまれる。来年はいっぱいムジナモの花に会いたい。また、タヌキモの花は数年お目にかかっていないので、ぜひ見たいものである。