2012年10月30日火曜日

10月30日(火) ムジナモもタヌキモも越冬芽が

10月30日(火) 14時~ 快晴 
西寄りの風 
 
 今日はここ1番の冷え込みに思えた。40日ぶりの観察である。ムジナモ生育地あたりのナンキンハゼ、サクラ、ヌルデ等の紅葉が進んでいる。なぜかポイント③の北の堤に例年落ちているシイの実がなかった。(2003年もなかった。)ススキの穂、アシの穂、セイタカアワダチソウの黄色の花もきれいだ。水田や畔にはイヌタデのピンクの花、水路にはミゾソバのまだ開いてない花。水辺Mには水鳥が帰ってきた。まだ淡水赤潮が西側の一部に薄く残っていた。
 
 
 生育地西の水路にあったタヌキモは全くなくなっていた。雨の日に流されてしまったのかな。
 
 水辺M北岸のナンキンハゼ
 果実はまだはぜてなかった
 
 水田の畔近くのイヌタデの花
 
 
  生育地西の水路のミゾソバ
 もうすぐ花びらも開くだろう
 
 
 まだ消えてない水辺Mの淡水赤潮
 ポイント③の南あたり
 
 生育地の水位は十分。ポイント① +10.0㎝
 
 スイレンの花は皆無。最盛期程の力強さは感じないがまだまだ緑濃い。
 ポイント③から北にかけてのタヌキモはまさに群生。越冬芽はほぼ完成か。まだ枯れてはいないが元気いっぱいとは言い難い。
  ポイント③のタヌキモ
 越冬芽が大きくなっている
 
   ポイント③のタヌキモ
 
  ポイント③のタヌキモ

  ポイント③のタヌキモの越冬芽
 直径5mmほどか 結構大きい
 
  ポイント③北のタヌキモ群生
 他の植物を寄せ付けてない
 
 ポイント⑤。アシやカキツバタが衰退してきて観察しやすいが、ムジナモ・タヌキモの個体数は少ない。ムジナモは越冬芽を作りつつあった。
 
 ポイント⑤西のムジナモ
 写真では見えにくいが越冬芽ができてきている


 ポイント⑥から東、ポイント⑧まで、前回までの観察と比較して、多くのムジナモが見られた。近年と比べても多いほうで復活ではという感じがする。ポイント⑧は、前回まではムジナモを見られなかったのに、今日はいっぱいである。この調子ならと来年以降も楽しみである。かつてのようにムジナモだらけになってほしい。

 ポイント⑥は、花は減ってきているもののオオバナイトタヌキモがぎっしり。それでもムジナモも負けてはいない。

 ポイント⑥ 群生するムジナモとオオバナイトタヌキモ
 コウホネの太い地下茎

 ポイント⑥ オオバナイトタヌキモの花と
 オオバナイトタヌキモに絡まれているムジナモ

 ポイント⑥東 ムジナモの越冬芽

 ポイント⑥東 コウホネの葉の間のムジナモ

 樋の東 コウホネの果実とムジナモ
 
 樋の東 ムジナモの群れ

 ポイント⑥と⑦の間 野草の中のムジナモ
 手前はカキツバタ

  ポイント⑦の西 ムジナモ 個体数はそれほど多くない
 越冬芽のできているのがよくわかる
 
 ポイント⑦の西 ムジナモとカキツバタの種子
 右にオオバナイトタヌキモ
 
 ポイント⑦の西 中州ができていた
 
  ポイント⑧ いつの間にかここにもムジナモ・タヌキモが
 水も澄んでいてムジナモがきれい

  ポイント⑧ ムジナモとタヌキモ
 
 ポイント⑥から東側はムジナモが勢力を回復している。ただ、ポイント⑦あたりはぽつりぽつりでまだまだ少ない。
 また、ポイント⑤はスイレンが迫ってきていて衰退気味。ポイント③、③北ではタヌキは大勢力になってきているが、ムジナモは皆無。ポイント②ではムジナモもタヌキモも確認できなかった。ポイント①ではかつて見られたタヌキモが何年も確認できない。
 ムジナモ・タヌキモ以外の植物では、サンショウモ、イチョウウキゴケ、ジュンサイ、シャジクモが全く見られない。
 これらを含め、大復活を期待する。
 
 
 



 

 

2012年10月27日土曜日

10月27日(土) 管理釣り池のタヌキモ成長

 釣り大会から13日が経った。たまたま用事もあって、釣り池に行く。岸際を見ると、例のタヌキモが大きくなって浮かんでいる。曇り空ではあるが、タヌキモを携帯電話で写すのはむずかしい。板で影を作ってやっと写真に収めた。結構元気そうである。掬って検寸台に載せてみると、21㎝ほどに成長していた。越冬芽(冬芽)はまだできていない。
 
大きくなって元気そうなタヌキモ
板・携帯の影が映っている

検寸台に載せると21㎝にもなっている
越冬芽(冬芽)はまだ
 
 
 もう一つもすぐに分かった。ヒシに囲まれた狭い範囲を周回していた。しかしこちらは何とも元気がない。短くてしかも今にも枯れそうである。掬いとってみると、各捕中葉はバッチリと獲物を捕えているのだが、緑っぽさ、生気がない。越冬芽(冬芽)もない。先端部から枯れ落ちたもののようで、残念ながらこちらは駄目なようだ。


 
 タヌキモにはなんとか冬を乗り切って、来年元気な姿をみせてほしい。
 
 
 
 
 前回のブログには書かなかったが、20年以上前であろうか。山に迫った妻の実家の水田。その脇の幅30㎝ほどの水路に今回と同じようにタヌキモが1切れだけ単独に浮かんでいたことがあった。そのタヌキモも、流れで運ばれたものではなく、またそこで生育していたのでもなく、鳥に運ばれてきたものだろうと、その時思った。
 
 ムジナモ生育地のムジナモ・タヌキモはどうなっているかな? 近々観察に行きたいと思っている。

2012年10月14日日曜日

10月14日(日) 管理釣り池にタヌキモ出現

 朝の冷え込みを感じる今日この頃。
 今日は私の属するへら釣りグループの秋の例会であった。釣り場はホームグランドの管理野池である。一時ぱらぱらとしたが、おおむね釣り日和であった。

 釣果を出しあぐねているとき、何気なく足先の岸際を見ると、あっと驚いた。タヌキモが1株(1切れ)浮いているではないか。タモですくい取り確認する。間違いなくタヌキモである。さらに、もう1株(1切れ)が浮いているのも見つけた。こちらはアオミドロらしき藻類が少しからんでいた。

 過去、20年以上この池で釣りに親しんでいる。カナダモやヒシを駆除し、掃除もしてきているが、タヌキモは一度も見たことがなかった。見落としがないとは言い切れないが、多分、何らかの方法で新しく入ったものであろう。野池とはいえ、管理しているので、他人が放流するとは考えにくい。
 ブルーギルは人の手によらずとも、卵に粘着力があって鳥の足について運ばれ広まることもあるそうだ。同様にして、どこかの生育地のタヌキモがたまたま野鳥の足に絡り、この池に運ばれたのかもしれないなあと釣り仲間と話した。

 携帯カメラで写真を撮った後、放流した。鮮明に撮影できなかったのが残念。

池に浮かんでいるタヌキモ
撮影している自分が水面に映っている 

容器のふたの上に置いた2株
捕虫葉もなんとかわかって頂けるかな

ヘラ台の上の2株
 
これからも、あるいは来年も再び会えるとうれしくなる。ちょっと楽しみが増えた。