3月7日(月) 11:00~ 曇り 気温上昇 東寄りの風
梅が満開、沈丁花の香りの漂ういい季節となった。曇天ながら、気温は上昇、4月中・下旬を思わせる季節外れの温かい陽気。
約5か月ぶりの観察である。昨秋、ポイント④付近でスイレンが衰退したあとに、ムジナモの見事な復活があったので、期待をもっての観察である。
見事なムジナモ越冬芽の浮上 ポイント⑤
生育地西の水田の畔には、ヒメオドリコソウ、オオイヌノフグリ、ホトケノザなどが咲き、在来種のタンポポもいくつか咲いていた。
生育地西 ヒメオドリコソウ、オオイヌノフグリ
まず、ポイント③へ。狭い範囲にタヌキモがぎっしり生育していたポイントである。しかし、越冬芽は見つからなかった。もちろん水底にはあるはず。
ポイント③ ポイント⑤方向を望む
続いて、ポイント②から①へ。ポイント②は、2002年秋深くまでムジナモが生育していた。その後ムジナモは見られなくなり、タヌキモは何回か見られたのだが、近年はタヌキモも見られなくなった。
ポイント①はムジナモを確認したことはない。かつてはタヌキモがあって、排水溝あたりに越冬芽が集まったこともあったが、こちらも全く見られなくなっている。水位は、排水溝の底からざっと6.5cmほどか。
ポイント③に戻り、昨秋スイレンが枯れて来たころ、ムジナモが多く見られたポイント④の方へ移動。ポイント④の西、ポイント④で個体数は少ないが、越冬芽が浮上していた。これからどんどん浮上してくるだろう。しかし、スイレンが繁茂すると、ムジナモも苦しいだろうし観察もできなくなる。
ポイント④の西
ポイント④の西 浮上したムジナモ越冬芽
さらに、期待のポイント⑤へ。なんとポイント⑤の西から東まで、目を見張るほどのムジナモ越冬芽の浮上である。少数ながら、タヌキモもあって、こちらはよく成長していて、捕虫のうも立派につけている。まだ小動物が少ないから捕虫はしていない。
ポイント⑤ 浮上したムジナモの越冬芽
ポイント⑤ 浮上したムジナモの越冬芽
ポイント⑤ 浮上したムジナモの越冬芽
ポイント⑤ 浮上したムジナモの越冬芽(再掲)
ポイント⑤ 浮上したムジナモの越冬芽
ポイント⑤ ムジナモ、タヌキモ タヌキモには捕虫のうが
ポイント⑤ 浮上したムジナモ越冬芽
ポイント⑤ 雑草の株下に浮上したムジナモ越冬芽
ポイント⑤ ノートに載せて ムジナモ タヌキモ
タヌキモのアップ
捕虫のうができている
ムジナモのアップ 葉の展開も進みつつある
ここで、水辺Mに目をやる。カモがゆったりと浮かんでいる。コブハクチョウも元気だった。
水辺Mのカモ
堤を挟んでポイント⑥へ。スイレンの枯れ葉、新芽が多い。西端側はオオバナイトタヌキモの枯れかかったものが多い。コウホネは目立たなかった。
ポイント⑥ オオバナイトタヌキモ 囲まれた中央にムジナモ
続いて、樋のポイント、かつて中州状だったポイントへ。植物の遺骸が分解されてしまったのか、州ではなくアシは水底から生えている。ムジナモ越冬芽はぽつぽつと浮上していた。
樋の東、かつて中州状になっていたポイント
数年前は、ムジナモがよく開花していた
さらに、ポイント⑦へ。スイレンが目立つ。西はオオバナイトタヌキモが多い。ムジナモはポツリポツリ。タヌキモは未確認。
ポイント⑦の西 中央にムジナモの越冬芽
ポイント⑦ かつてはムジナモの大繁殖だった
最後にポイント⑧に向かう。ポイント⑧の東で、いくつかのムジナモの越冬芽がある。数年前には、かなりの個体数だったので、これから増える可能性がある。ポイント⑧はムジナモもタヌキモも確認できなかった。かつてはタヌキモが非常に多かったのだが・・・。
ポイント⑧の西
ポイント⑧の西中央にムジナモ その右の新芽はカキツバタ
ポイント⑧ かつてはタヌキモが多い年もあった
今日は確認できなかった
昨年は、開花しただろうのに、会えなかったムジナモの花。今年はぜひ会いたいものだ。また、かつて結構咲いていたタヌキモの花にもここ何年か見られずにいる。今年こそ咲いてほしい。
以下は、今日見られた花々である。きれいな小さくかわいい花です。
ポイント⑧の西の堤 植栽された灌木のとても小さな花 名前は不明
ポイント③と④の間 アセビ
生育地西の水路の土手 名前は不明
生育地西の水路の土手 オオイヌノフグリ
生育地西の水路の土手 ホトケノザ