2016年11月28日月曜日

11月28日 大ポカをしていたー!

11月28日(月) 晴れ・曇り やや寒い日

 昨日、ムジナモ栽培の浴槽を見たとき、「あーっ!」と思った。浴槽の下の方にコンクリートブロックが見えたのだ。秋も深まり水槽の水も澄んできたので、今まで見えていなかった水槽の中が見えてきたのだ。今年の浴槽でのムジナモの生育が悪かった、まさにこのブロックの所為だったのだと即気がついたのだ。

  浴槽のナガバオモダカの鉢の下にはコンクリートブロックが・・・
 
  浴槽のムジナモ2株 異常なし
 
 
今まで忘れていたことを思い出した。カキツバタやナガバオモダカを鉢植えにして入れた。葉が水面から十分出るようにコンクリートブロックを先に入れ、その上に鉢を置いていた。コンクリートはアルカリ性にするということは分かっていたはず。何か適当なものがあれば替えようと思っていたが、水が濁ってきて見えなくなるとブロックのことは忘れてしまっていた。全く恥ずかしい限りだ。

 ブロックに気がつくと、浴槽内の水のPHが知りたくなった。そこで今日、近くのホームセンターのペット売り場に置かれていたペーハー試験紙を購入し、久しぶりに水質検査をして見た。

  購入したペーハー試験紙
 
  左Aは浴槽内のムジナモがあったあたり(南西側)の水
  右Bは北西側の水
 
  ポリバケツの水、ポリ容器の水も同時に調べた
 
 結果は、比色紙で判断する。
 簡易測定ではあるが、その結果は、
浴槽南東側  7.5  弱アルカリ性
   浴槽北西側  7.5  弱アルカリ性
   ポリバケツ   6.5  弱酸性
   ポリ容器    6.5  弱酸性
   水道水     7.0  中性
という結果となった。ブロックは北西側だけに入っていて、結果が異なるのではとも考えていたが、南東側と北西側ともに7.5で有意な差はなかった。ムジナモが北西側で生育しにくいと思ったが、そうでもなかったのか・・・ 
 
  上から 浴槽南西側A  浴槽北西側B  ポリバケツ  ポリ容器 
 
  水道水も調べた
 
 やはり、コンクリートブロックを入れていたことが水質を悪くし、ムジナモの生育に悪影響を与えていた可能性が高そうだ。一方、ポリバケツ、ポリ容器の方は、弱酸性でムジナモには良い環境だったようだ。水が減ったとき補給している水道水はほぼ中性で大きな問題はないと思われる。
 
 そこで、コンクリートブロックを出すことにした。水を15cmほど抜いてから、鉢を出し、ブロックを取り覗いた。ブロックは4つあった。北西側だけかと思ったら、南西側にも2つあった。その作業をしているとき、ムジナモが分からなくなった。水がかき回され、底に沈んでしまったのだろう。作業する前に避難させておけばよかったとまた後悔。
 
 最後に、水道水を補給し、水位を高くした。その時、多くのタヌキモが沈んだ。なお、ナガバオモダカはムジナモが育ちにくい原因ではないだろうが、浴槽の底が低いので戻さなかった。
 
 来春、越冬芽(冬芽)が浮上することを期待しよう。
 
  出したコンクリートブロック4個
 
  水を抜いたところ
 
  水道水を補給したところ


2016年11月26日土曜日

11月26日 栽培品のムジナモ&タヌキモは?

11月26日(土) 午後 晴れ 風弱し

 自宅で栽培しているムジナモ、タヌキモの報告。

 今日は、観察中は陽ざしもよく風なく当に小春日和であった。その後雲が出てきた。落ち葉や枯れかけてきたカキツバタの整理をし、特にムジナモを確認した。
 春にカキツバタを減らし浴槽内深くして以降、むじなもの個体数が増えないのが気がかりだった。アオミドロも多い。9月頃、栽培浴槽の南東の方のアオミドロで囲まれていたムジナモを、アオミドロを取り除いて比較的すいているに北西の方に移した。その時6、7株だったように記憶している。その後、10月頃だったか、北西側に移したムジナモが確認できない。絶えてしまったかと不安がよぎる。移動した後もアオミドロを取り除いていたが、そのときにムジナモも一緒に棄ててしまったかもしれないと後悔もした。今日までに何回も確認したが、浴槽ではムジナモを確認できなかった。ひょっとしてすでに越冬芽(冬芽)になっていて、来春浮上してくれるかもしれないとひそかな期待もしつつ。
 一方、タヌキモ元気で南東側半分はほぼタヌキモでおおわれている。
 落ち葉やカキツバタの枯れた葉などの除去は、バケツ容器、昔100円ショップで購入したポリ容器もした。現在自宅でムジナモを栽培している容器はこの3つである。

先ず、除去前の様子

  浴槽容器 カキツバタは鉢に植えてある。左上が南東側
         手前には知人に貰った鉢植えのナガバオモダカ
 
  浴槽容器 タヌキモが大きな越冬芽(冬芽)を作っている
 

  浴槽容器  タヌキモ越冬芽(冬芽)アップ
 
  ポリバケツ容器 かなり古い容器である  ムジナモは分からない
             カキツバタが周りに ミツバが生えている
            
  ポリ容器  ムジナモ、タヌキモが確認できたので安心
          アオミドロが多い シャジクモと同居
          オオバナイトタヌキモも少し残っていた 
 
         
落ち葉を取り除き、いくらかアオミドロを取り除き、ヘドロ状のものを素手で掻いたら・・・
 
  ポリ容器  ムジナモ 下にタヌキモ 

 
   同じくポリ容器  タヌキモ 上にムジナモ数株
 
   同じくポリ容器  タヌキモ 上にムジナモ数株 
 
  ポリバケツ容器  ヘドロ状の底を手でさらえるとムジナモの越冬芽(冬芽)
                                    が3株でてきた
                
  浴槽容器  南東側のカキツバタの株下にムジナモ2株を見つけた
          とてもうれしい
          
 
     浴槽容器のムジナモ  ものさしに載せて
                 越冬芽(冬芽)の大きさは約2mmとかなり小さい
                 来春無事葉を展開してほしい
 
  浴槽容器 カキツバタの鉢についていたオオバナイトタヌキモ
         100%駆除するのは難しいものだ 
 
 栽培容器を多少きれいにできて、しかもムジナモが3つの容器とも確認できてよかった。
 昨シーズンまでの浴槽容器では、全くのほったらかしでも十分ムジナモが元気に生育していた。カキツバタが増えすぎ、根がはびこっていたのを今春整理した。カキツバタは鉢植えにした。ところが以外にもムジナモの個体数が少ない。今のところ絶滅はしてないが、風前のともしび状態である。環境の何かが変わってムジナモの生育を阻害している可能性がある。鉢植えに使った庭の土が悪かったのかもしれない。ムジナモもタヌキモも南東側の方がよく繁殖していた。ナガバオモダカの鉢植えのある北西側はよくなかった。水域生態系を破壊するといわれている外来種のナガバノオモダカが悪いのか。カキツバタとシャジクモを入れたプラスチック容器のムジナもが元気きなのが嬉しい。
 来シーズン、各容器とも元気なムジナモを見たいものである。
  
 
  上が浴槽容器、下左がバケツ容器、下右がプラスチック容器



2016年11月6日日曜日

11月6日 ムジナモ・タヌキモともに越冬芽が

11月6日(日)14時23分~ 晴れ→快晴 ややひんやりした西風


  ポイント④ 越冬芽(冬芽)ができてきたムジナモ 
 

  ポイント③ 越冬芽(冬芽)ができてきたタヌキモ 


 秋も深まってきた。暑い夏、長雨の秋もなかなかムジナモ・タヌキモの観察ができず、シーズンが終わってしまうと焦る気持ちが持ち上がってきて、今日生育地を訪れることができた。
 はじめ雲量が7ほどで日差しが出てなかったが、どんどん雲が消えて、日差しもでてきた(帰宅した時は雲量0になっていた)。ひんやりとした西風が肌に強く感じられた。

 生育地西の水田は、稲が刈られたあとで広々としている。水路にはミゾソバのピンクの花、白い花がぎっしりきれいだった。水の流れはほとんどなく、少ない水に小魚が素早くに泳いでいた。


  生育地西の水路  ぎっしり生えているミゾソバ
               ピンクの花と白い花一緒に咲いている 

 生育地の水量はまずまず。澄んできている。スイレンはかなり枯れてきている
 タヌキモはムジナモより早く枯れるの心配だったが、ポイント③ではまだ見られた。ただし株数は少なくなっていた。越冬芽(冬芽)が大きくなってきている。まだ捕虫のうが確認できる。


  ポイント③ 枯れてきたスイレン
 

  ポイント③ 個体数を減らしたタヌキモ
 
  ポイント③ 越冬芽(冬芽)ができてきたタヌキモ(再掲)
 
 
 
 続いて東へ移動しポイント④周辺からポイント⑤へ。スイレンが枯れてきているので、ムジナモがよく見える。昨年に引き続き、個体数が多く安心である。越冬芽(冬芽)ができてきている。
 
   ポイント④ ムジナモ
 
  ポイント④の東 ムジナモ 越冬芽(冬芽)ができてきているのがよくわかる
 
 
 
  ポイント⑤西  ムジナモ
 
  ポイント⑤対岸 色づいた柿
 
 
  ポイント⑤対岸 紅葉したヌルデ 
  
 ポイント⑤の隣のポイント⑥。様相が変わり、オオバナイトタヌキモの花、できなかった。樋の辺りから東は、オオバナイトタヌキモが勢力を誇っている。ポイント⑦でオオバナイトタヌキの勢力圏で1株のムジナモを確認できた。ポイント⑧では、オオバナイトタヌキモの上に外来種のウキゴケ(?)が個体数がぐっと減らしているのが見られた。
 
  ポイント⑥  オオバナイトタヌキモの花、花弁を落とした花茎 スイレンの葉
          コウホネの地下茎が浮いていた。
 
  ポイント⑦  やっと1株見つけたムジナモ
 
  ポイント⑧ オオバナイトタヌキモの上に外来種のウキゴケ(?)
 
 
 
  ポイント①への堤。面白いものがあった。 何か動物の巣穴だろうか。穴の直径は15㎝ほどあった。
 
 
  ポイント③南西の堤  何か動物の巣だろうか?
 
 
 今年は、子らが最後の観察になるかも知れない。夏場何回か観察に出かけたが、ムジナモの花は結局、8月2日の1輪しか見られなかった。蕾や咲いたあとはいくつも見ているから、来年万障繰り合わせてもともっと見たい。また、タヌキモの花は今年も見られなかった。生育域が限られてきているので難しいそうだし、そもそも咲いていないのかもしれないが、来年は見たいものである。